
口臭の原因には何があるのか。
その全容を探っていきましょう。
"口臭の種類"ひと言で「口臭」と言っても、その原因は様々です。
そして、原因が違えば口臭の種類も変わってきます。
同じ「口が臭い」という状況であっても、その臭いの質が異なるという事です。
そして、その臭いの違いによって、どういった原因で口臭が発生しているのかという事を探る事もできます。
口臭の種類は様々で、食べ物が原因という事もあれば、体調が原因という事もあります。
重要なのは、その原因を正確に把握する事です。
厄介なのは、人間は例外なく、定期的に食べ物を食べているという事。
そのため、どんな食べ物が臭いの原因になったのかという事がわかりにくいという問題があります。
また、食べ物以外の原因がある場合でも、食べ物が原因だと思い込んでしまう可能性が高いのです。
仮に、何も食べずに生きている人がいるならば、その人に口臭が発生した場合、食べ物以外が原因だと確信できるでしょう。
ですが、そんな人間は存在しません。
そのため、どうしても食べ物を最初に疑ってしまうのです。
こうした事から、正確な診断ができなかったり、真相に辿り着くまでに時間が掛かったりしてしまいます。
いずれにしても、口臭の問題を根治させるためには、原因の追及が必須です。
そのためには、自分の口臭がどの種類に該当するのかという事をしっかりと見極め、適切な処置と予防が行えるように丁寧なチェックを行いましょう。
有効なのは、自分以外の人にチェックしてもらう事です。
口臭は誰にでも起こり得る問題。
恥ずかしいと考えず、気を使わなくて良い間柄の人に頼んでみましょう。
"食べ物による口臭,"恐らくは、口臭の原因として最も多いと思われる「食べ物」。
大抵の人は、食事をとった後、少なからず口の中が臭うものです。
ですが、周囲や自分自身が不快に感じるほどの臭いを生じる食べ物となると、かなり限られてきます。
そんな、口臭の原因となりやすい食べ物をいくつかピックアップしていきましょう。
まず、にんにく。
これは多くの人が認識している「口臭の発生しやすい食べ物」でしょう。
ある意味、口臭の原因の代名詞とさえいえる食品です。
にんにくには、「AMS」という特有の臭いを生じる物質を含有しています。
この物質は体内で非常に分解されにくい性質を持っており、そのために臭いもなかなか消えず、いつまでも臭いまま…となってしまうのです。
しかも、少量でも臭いが発生するので、にんにく入りのギョウザをはじめ、にんにくを使った料理を食べた後は、多かれ少なかれ口臭がしてしまいます。
さらに、にんにくの臭いは体内で分解されず、血液に溶け込むケースもあります。
そうなると、汗腺からあの悪臭がしてしまい、体中が臭くなるというケースも珍しくありません。
口臭だけに留まらない、非常に厄介な臭いなのです。
また、ネギもにんにくと同じ種類の物質を有しています。
「アリシン」というもので、これは細胞が壊れた際に臭いが発生します。
ネギは薬味にするために細かく刻む事も多く、その場合はかなり強い臭いが発生します。
当然、口の中で噛んだら同じように臭いが生まれ、口臭となるのです。
この他、焼き肉、キムチ、納豆、コーヒーなどが悪臭の原因となる事が多い食べ物として有名です。
磨き残しによる口臭
同じく食べ物が原因のケースでも、単に食べた物の臭いが原因というわけではなく、「食べ残し」が原因で口臭が発生するというケースも非常に多く見受けられます。
このケースにおける最大の問題は、「歯磨き」です。
通常、歯ブラシと歯磨き粉を使い、隅々までしっかりと歯磨きをすれば、食べ残しは口内から消え、臭いの元はなくなるのですが、
歯磨きを適当にしてしまうと、食べカスがいつまでも口の中に残り、それが悪臭の原因となってしまいます。
歯磨きをしっかりしない人は、幼少期から歯磨きを軽視していた人がほとんどです。
完全な生活習慣なので、強く意識しない限りはなかなか改善できません。
そういう意味では、少々厄介な問題でもあります。
磨き残しによって口内に残った食べカスは、多くの場合、歯と歯の間か、歯茎のすき間に溜まります。
そこで発酵し、臭いを発するのですが、ここでさらに厄介な問題が生じます。
食べカスが発酵すると、「歯垢」となるのです。
この歯垢がクセ者で、硬化して歯や歯茎に付着し、そのまま居座り続けます。
硬化した歯垢は歯磨きで取り除く事はできません。
歯科医院で治療してもらう必要があります。その上アセトン等の物質を作り出し、いつまでも口臭の原因となり得ます。
しっかりと歯磨きしているのに口臭が消えないという人は、既にこの歯垢が付着したままの状態になっている可能性が濃厚なのです。